サンボルト セパレートワンピースの魅力とは?

サンボルトの人気サイクルウェア「セパレートワンピース」。名前だけ聞くと「セパレートでワンピース?どういうこと?」と疑問に思うかもしれません。今回はその仕組みとメリットを詳しくご説明します。

サイクルジャージとビブショーツの問題点

多くのサイクリストが使っている「半袖ジャージ」と「ビブショーツ(肩ひも付き)」の組み合わせ。この場合、上半身だけで生地が30%以上重なっていることにお気づきですか?
サイクルウェアの重なりが多いと、次のような問題が生じます。

  • 暑さや蒸れが気になる
  • 生地と皮膚の摩擦が増え、不快感が増す
  • 濡れた場合、水分を多く吸収し、乾くのが遅くなる

特にバックポケット部分では、ジャージだけでも生地が二重になっているのに、ビブショーツを着ているとさらに生地が重なり、三重になります。その結果、これらの問題がより顕著になります。

セパレートワンピース セパワン サンボルト SUNVOT
※生地の重なり部分。結構多いと思いませんか

では、ビブショーツではなく、ショーツ(肩ひもなし)にすればいいのでは?と思うかもしれませんが、ずれにくいようにウエストがきつくなるためお腹への食い込みが気になったり、ずり下がりやすくなります。ビブショーツの肩ひもも、長時間のライドでは肩への食い込みが気になることがあります。

セパレートワンピース(セパワン)の登場

ここで登場するのが「セパレートワンピース」です。
セパレートワンピースは、ワンピースの利点を残しながら、日常使いやロングライドに適した改良型です。通常のワンピースは胸元のファスナーしか開かず、着脱が面倒で、トイレもしづらいという欠点がありました。しかし、セパレートワンピースでは胸元の下に大きな開口部を設け、より広く開くため、着やすく、脱ぎやすく、トイレも簡単です。男性なら、小用の場合はファスナーを下げることなく済ませることができるほどです。

上半身全体で吊り上げる

ビブショーツのショルダーベルト部分は伸縮性のある柔らかい素材ですが、長時間の前傾姿勢では肩への負担が少なくありません。これがロングライド時には、大きなデメリットとなることもあります。セパレートワンピースの場合、上半身全体でパンツを支えているのがポイントです。

30%軽量で乾きも早い

セパレートワンピースは生地の重なりが少ないため、軽量化されています。その差はなんと30%。これは大きなメリットです。洗濯後も早く乾く可能性があり、サイクリングツアーなどの際に非常に便利です。
さらに、干すときもハンガー1本で済むので、旅先での手間も減ります。

セパレートワンピース セパワン サンボルト SUNVOT

日常使いにも優れたフィット感

ワンピースはトラック競技やトライアスロンなど、競技向けに特化したデザインです。そのため、着脱やトイレの利便性は重視されていません。一方で、セパレートワンピースはフィット感を維持しつつ、日常のロングライドやホビーレースでも快適に使える機能を備えています。

特に胸元の開口部は、通常のジャージと同じくらい大きく開くため、着脱が非常にスムーズです。この機能があることで、競技用のワンピースよりも日常の使用に適していることがわかります。

トイレの問題も解決

サイクリング中に上下別のジャージとビブショーツでトイレに行く際、上を脱いでから下を脱ぐ必要があり、狭い仮設トイレなどでは上の置き場所に困ることもあります。しかし、セパレートワンピースならその心配がなく、スペースを取らずに簡単にトイレを済ませられます。これは一見小さなメリットですが、実際には大きな快適性をもたらします。
男性の小用だけの場合、用が済んだ後にジャージの裾を整える作業すら不要です。いままで不便と思ってもいなかったようなことが、セパワンを着ると見えてきます。

セパレートワンピース セパワン サンボルト
セパレートワンピース セパワン サンボルト

セパレートワンピースの唯一のデメリットとは?

セパレートワンピースには、考えられるデメリットが2つあります。

一つ目は、落車(転倒)によって上下ともに一度に廃棄せざるを得ないことです。しかし、これも見方を変えれば、必ずしも大きなデメリットとは言えません。なぜなら、別々に購入したジャージとビブショーツでも、落車時に両方が破損して使えなくなることが多いからです。

さらに、メリットに目を向けると、セパレートワンピースは上下が破損した場合でも、別々に購入するより価格が抑えられることが多く、コスト面でお得だと言えます。

二つ目は、上下のサイズが異なる体型の方にフィットしにくい可能性がある点です。例えば、上がMサイズで下がLサイズ、またはその逆の方や、身長に対して非常に痩せている方、またはその反対の体型の方には、適したフィット感を得られないことがあります。

サンボルトのセパレートワンピースの特徴

ズバリ、日本人の体形に合わせたパターン設計と、バックポケットの位置やサイズに工夫を加えることで、出し入れのしやすさを実現しています。サイクルウェアーに適した最新ファブリックを採用しております。また、プロチームやトップヒルクライマーへのスポンサー活動から得られるフィードバックを即座に反映する開発力も強みです。

バックポケットはすべて3分割となっており、スタンダードグレードはポケットの入り口を低くしており、よりアクセスしやすくなっております。

見た目が気になる方へ

セパレートワンピースは腰回りに余分な布がなく、体のラインにぴったりフィットします。このフィット感による見た目を気にする方もいるかもしれません。しかし、そんな方にはアドラー心理学の視点が役立つでしょう。

まずは「これは誰の課題なのか?」を考えましょう。そして課題の分離をしましょう。どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きするのです。そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。これは具体的で、なおかつ対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めた、アドラー心理学ならではの画期的な視点になります。

岸見一郎・古賀史健 (2013) 『嫌われる勇気』,ダイヤモンド社,p.150

つまり、自分が快適さを求めるなら、自分の判断でウェアを選べばいいのです。他人の目を気にするのは他者の課題であって、あなたの課題ではありません。

結論

サイクリング時の快適性を追求するなら、セパレートワンピースは最適な選択です。軽くてフィット感がよく、ずれにくく、着脱が簡単で、トイレも行きやすい。そして乾きやすく、上下別のウェアよりも安価です。

一方で、他人の見た目を気にしても意味がありません。自分の快適さを優先し、快適なウェアーを選べばよいのです。

SUNVOLT PROパフォーマンスセパレートワンピース
サイズ:S
モデル:166cm 56kg

iwata

iwata

輪行マイスターこと、イワプッチです。大学サイクリング部ではランドナーの組み立てと、大人数での完全自炊サイクリング合宿と、第1次MTBブームを経験。好きを仕事にするため自転車店に就職。ロードレースやロングライド、自転車の乗り方や輪行、パンク修理の講師を行いながら、シクロクロスにも参戦。自分が欲しいものをPRCCAで商品化します。

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